PayPay(ペイペイ)でお金を借りる方法!審査の流れや金利を詳しく解説

3,000万人以上の利用者を誇る、人気の決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」には、ミニアプリを使ってスマホだけで簡単にお金を借りられる機能があるのはご存知でしょうか?

急にまとまったお金が必要なときや生活費から旅行や物品購入の資金補填など少しのお金を借りるのに便利な非常にサービスです。

お金を借りると聞くと「面倒な手続きがありそう」「審査が厳しいのでは?」といった不安を持つ人もいらっしゃるのではないでしょうか?

実際のところPayPayからお金を借りるためには、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の口座開設が必要となります。

すでにPayPay銀行の口座を持っている人は融資が1週間程度で、PayPay銀行の口座を持っていない人は融資まで3週間程度かかります。

本記事では、PayPayでお金を借りるまでの流れや審査について詳しく解説していきます。

すぐに現金が必要だという人は、即日でお金を借りる方法を詳しく解説した記事をご参考下さい。

この記事の監修者
監修者 矢野翔一
矢野翔一
関西学院大学法学部法律学科卒。有限会社アローフィールドの代表取締役社長として、賃貸不動産経営や学習塾経営に携わる。宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(AFP)、管理業務主任者などの資格を保有。自身の経験や知識を活かしながら記事執筆や監修を手掛ける。
本記事に掲載されている内容
  • PayPayは実際はPayPay銀行カードローンと契約する
  • PayPay銀行カードローンは50万円以内の借り入れだと金利は高め
  • 借り入れするにはPayPay銀行の口座開設が必要
  • PayPay銀行の口座がない人は融資まで1週間から3週間程度かかる
  • PayPay銀行カードローンは直接申込をすれば30日の無利息期間が利用できる
  • PayPay経由で申し込みを行えば実質100日間無利息で利用することが可能
  • PayPayのアプリ上で連携できるのは楽だが利息を考えると他社を選択するのも良い

PayPayはアプリの画面内からPayPay経由でお金を借りられる

PayPayでお金を借りる機能は、アプリを開いて「その他>お金を借りる」の順にアイコンをタップすると利用できます。

PayPayを経由して「PayPay銀行 カードローン」に申し込みをして、お金を借りる流れとなっています。

お金を借りられるサービスはPayPayが直接提供しているものではありませんが、銀行が提供しているので安心して利用できます。

そもそもPayPayとは?

PayPayとは、ソフトバンク社とヤフー社が合同で提供する決済サービスです。

PayPayアプリ内のQRコードもしくはバーコードを提示するだけで、店舗での支払いができます。

PayPayを始めるには、手持ちのスマホにアプリをインストールした後、電話番号を登録するだけなので簡単です。

PayPay銀行カードローンってどんなサービス?

PayPay経由で利用できるPayPay銀行カードローンの、基本情報について解説します。

あまり名前自体を聞いたことがないという人も多いと思いますが、もともとの名称はジャパンネット銀行で、2021年4月5日よりPayPay銀行として名称が変更となりました。

PayPay銀行カードローンについて
金利1.59〜18%
限度額最大1,000万円
融資スピード最短翌日

PayPay銀行のカードローンは既に普通預金口座(ジャパンネット銀行のものでOK)があれば最短翌日にはお金を借りられるので、少しでも早くお金が必要な人におすすめです。

ネット銀行の傾向として大手メガバンクと比べると審査通過の期待値が高い傾向にありますので、学生から主婦まで幅広い人が利用できるカードローンです。

PayPay経由でお金を借りるときの審査基準について

PayPay経由でお金を借りるためには、誰でも必ず利用できるわけでなくPayPay銀行カードローンの審査に通過する必要があります。

申し込み前に審査の基準となる条件や、押さえておくべきポイントについて確認していきましょう。

PayPay経由でお金を借りるための審査条件

PayPay経由でお金を借りるための条件は、このようになっています。

  • お申込時の年齢が20歳以上70歳未満の人
  • お仕事をしていて、安定した収入がある人

PayPay銀行カードローンが利用できる年齢は20歳〜70歳までの人で、さらに安定した収入がある人です。

PayPay自体は未成年でも利用できますが、お金を借りられるのは成人からなので注意しましょう。

18歳や19歳の未成年や学生の場合、他の銀行でもカードローンの申し込み条件に満たしていないことがほとんどです。

収入面の審査基準は各金融機関により異なっており、明確には公表されていませんが、一般的に「継続的に収入があるか」が重視されます。

収入がそれほど多くない人でも、毎月継続して給料を得ていれば審査に通る可能性は高くなります。

例えば収入が10万円前後のパートの主婦でも、継続して2年以上働いていれば審査に通る可能性があります。

一方、会社員でも1年未満で転職を繰り返している人は、収入が不安定と判断されて審査に落ちる可能性があるので注意が必要です。

PayPay経由でお金を借りるのに必要な書類

PayPay経由でお金を借りるためには、まずPayPay銀行の口座を開設します。

新規口座の開設には、以下のような本人確認書類の提出が求められます。
PayPay銀行の口座開設に必要な本人確認書類を見たところ、印鑑証明書の原本、住民票の写しの原本以外はいずれか2点または補助資料となっています。

  • 運転免許証
  • 個人番号カード(マイナンバーカード)
  • 健康保険証
  • パスポート
  • 住民基本台帳カード
  • 印鑑証明書
  • 住民票

本人確認書類はスマホで撮影後、アップロードしての提出も可能です。

外出先からでもPayPayアプリを開いて、手持ちの運転免許証をアップロードすればその場でカードローンの申し込みが可能です。

すでにPayPay銀行の口座を持っている人でも、初めてカードローンを利用する場合は本人確認書類を提出します。

参考(PayPay銀行):口座開設申込時の本人確認資料について

PayPayをクレジットカード払いにすると審査に通りやすい傾向がある

カードローンの審査に通りやすくなるためのコツとして、クレヒスを積み上げておくのが有効です。

クレヒス(クレジットカードヒストリー)は信用情報とも呼ばれ、カードローン審査の重要な指標になります。

クレヒスは、個人が過去に利用したローンやクレジットカードの履歴が記録されたものです。

今までにしっかり期日までに返済している記録が残っていれば、その分本人の信用度が上がり、ローンの審査で有利になる可能性があります。

普段からPayPayを使っている人は、口座から直接引き落としではなくクレジットカード払いにしておくと良いかと思います。

PayPayをクレジットカード払いするなら「ヤフーカード」がおすすめ
年会費無料
申し込み条件満18歳以上で安定した収入がある人
(本人が無収入でも配偶者に収入がある人)
発行日数約1週間
国際ブランドVISA,Mastercard,JCB
ポイント還元率1%
2021年7月8日調べ

PayPayをクレジットカード払いにするのであれば、「ヤフーカード」を使うのがおすすめです。

ヤフーカードでPayPayを利用すると、こちらのメリットがあります。

ヤフーカードでPayPayを使うメリット
  • PayPayボーナス基本還元(0.5〜1.5%)を受けられる
  • PayPay残高にチャージできる

ヤフーカードは他社のクレジットカードでは利用できない、PayPayの基本還元やPayPay残高への直接チャージが可能です。

PayPayを運営するヤフーが発行しているクレジットカードだけあって、多くの優遇を受けられます。

ヤフーカードのTポイント還元は終了

ヤフーカードでPayPayにチャージすると、金額の1%が還元されるサービスを行なっていましたが、2020年2月に終了となっています。

以前のように、PayPayボーナスとTポイントの二重取りはできなくなったので注意しましょう。

PayPayからお金を借りる流れと融資までの時間をチェック

実際にPayPayからお金を借りるまでは、このような流れになっています。

まずはPayPayアプリを開いて「お金を借りる」のアイコンを選択しましょう。

PayPayアプリから申し込み

画面に沿って操作すると、PayPay銀行の申し込みフォームへ進むので、必要項目を入力していきます。

申し込みが完了すると、審査がスタートです。

本人確認書類の提出

申し込み後の案内に沿って、本人確認書類を提出します。

本人確認書類は郵送で送ると審査に時間がかかってしまうので、撮影してスマホやパソコンから送るようにしましょう。

審査結果の確認

審査結果は「仮審査」と「本審査」の2回に分けて行われます。

  • 仮審査:最短60分ほど
  • 本審査:最短翌日~

無事審査に通過すると、登録したメールアドレスに限度額が通知されます。

キャッシュカードの受け取り

初めてPayPay銀行の口座を申し込む人は、PayPay銀行のキャッシュカードを受け取った後に、お金を借りられます。

キャッシュカードは最短5日で届くと公式サイト(※2021年1月8日時点)には記載されていますが、1週間以上かかることも多いので余裕を持って申し込みましょう。

借入スタート

キャッシュカードを受け取り、初期設定が完了すると、カードローンの利用をスタートできます。

PayPay銀行の口座開設も申し込んだ人は初回の融資のみ、既に持っている他の銀行の口座に振り込みが可能です。

キャッシュカードが届く前にお金を借りられるので、最短で申し込みの翌日はお金を借りれる可能性もあります。

PayPay経由のカードローンの申し込みでも在籍確認が行われる

PayPay銀行に限らず、ほとんどのカードローンに申し込むと勤務先へ在籍確認の電話がかかってきます。

在籍確認の電話は、申込者が本当に職場に勤めているかの確認を目的として行われるため、必ずしも本人が出る必要はありません。

さらに申込者のプライバシーを守るため、カードローン審査の要件で電話をかけたと伝えることはありません。

PayPay銀行の在籍確認の場合、JNBの略称を名乗り「◯◯さん(申込者)はいらっしゃいますでしょうか?」といった、当たり障りのない確認を行うようです。

PayPay経由でお金を借りる3つのメリット

PayPay経由でお金を借りると、下記のようなメリットがあります。

郵送物なしでバレずにお金を借りられる

PayPay経由でお金を借りても家にカードローン関連の郵送物が届くことはないため、家族や同居人に借り入れをしていると知られる可能性が減ります。

申し込み後は、PayPay銀行のキャッシュカードが郵送されるので「新しい口座を作った」とだけ伝えておけば怪しまれにくいのではないでしょうか。

カードローンで借り入れをする場合は、ローンカードと呼ばれるカードを使って借り入れや返済の手続きをします。

一方、PayPay銀行ではローンカードを発行せずに、アプリを通して借り入れの手続きができます。

最初の30日間は無利息で借りられる

PayPay銀行のカードローンは、新規契約者の特典として最初の30日間は無利息で利用できます。

つまり最初の1ヶ月は、利息0円でお金を借りられます。

銀行カードローンで無利息期間が設けられているケースはほとんどなく、PayPay銀行ならではのメリットです。

24時間いつでも提携ATMで借り入れできる

PayPay銀行での借り入れは、24時間いつでも受け付けています。

土日や祝日問わず、アプリで申請するとすぐに口座にお金が入金されるので、お金が必要になった時は、すぐに用意できます。

PayPay銀行口座へ入金されたお金は、近くの提携ATMで引き落としが可能です。

  • セブン銀行
  • イオン銀行
  • ローソン銀行
  • コンビニATM E-net
  • 三井住友銀行
  • ゆうちょ銀行

提携ATMの利用手数料は、毎月最初の1回は入金・出金ともに無料となります。
2回目以降の利用も3万円以上の取引であれば、手数料は0円で利用できます。

PayPayでお金を借りるデメリット

PayPayでの借り入れは、スマホ経由で簡単に手続きできる便利なサービスですが、中にはデメリットもいくつかあります。

即日融資でお金を借りられない

銀行カードローンの審査は本審査に時間がかかるため、即日融資には対応していません。

すぐにお金を借りたい人は、即日融資対応のローンを申し込みましょう。

金利が18%と銀行カードローンの中では高め

銀行カードローンは消費者金融と比較すると低い金利でお金を借りられる可能性が高い点がメリット。

しかしPayPay銀行カードローンの上限となる金利は、他の銀行カードローンと比較して少し高めに設定されています。

各銀行カードローンの条件金利と比較してみましょう。

限度額10万円で契約した場合の金利
銀行名金利
PayPay(PayPay銀行カードローン)年18%
楽天銀行カードローン年14.5%
三菱UFJ銀行-バンクイック年13.6%~14.6%
三井住友銀行カードローン年14.5%
みずほ銀行カードローン年14.0%
りそな銀行カードローン年13.5%
2021年7月8日調べ

他の銀行が14%前後の金利が多い中、PayPay銀行カードローンは18%と、概ね4%前後高く設定されています。

4%金利が違うと、返済額にはこれだけの違いが出ます。

10万円を6ヶ月借りた場合…

金利14%の場合:利息 約4,124円
金利18%の場合:利息 約5,318円

(参考:https://www.eloan.co.jp/card/sim/payment/easy/

上記サイトでシミュレーションすると、14%で4,124円、18%で5,318円と1,000円程度の差となります。
借りる金額や期間が大きくなるほど、支払う利息も増えるので注意しましょう。

金利の低さだけで銀行カードローンを選びたい人は、PayPayではなく他の銀行カードローンを選んだほうが良いと言えます。

楽天銀行カードローンはネットバンクであるため、他のメガバンクのカードローンよりも利用しやすい傾向があります。

PayPay残高に直接チャージできない

PayPayで借りたお金を、直接PayPay残高にチャージしての利用はできません。

借りたお金は一度PayPay銀行の口座に入金されるので、PayPayへチャージするには自分で送金する手間が発生します。

あらかじめ使用するPayPay銀行の口座をアプリに登録しておけば、スムーズに送金ができます。

便利!PayPayでお金を賢く使える機能

PayPayにはお金を借りる以外にも、賢くお金を使える便利な機能がいくつかあります。

チャージした残高を送金できる

PayPayにチャージした金額は、PayPayユーザー同士で送金・受け取りできます。

銀行振込などで相手にお金を送ると毎回手数料が発生しますが、PayPayであれば手数料がかかりません。

送金するまでの流れは、すべてアプリ内で完結できるのがメリットです。

  1. PayPayアプリホーム画面で「送る・受け取る」を選択
  2. 希望の送金方法を選択(スキャン・携帯番号、PayPayIDで検索・リンクを作成)
  3. 金額を入力
  4. 送信完了

近くにいる相手だけでなく、携帯番号もしくはPayPay IDを入力すると、離れた場所にいる人にも送金できます。

PayPayアプリの送金機能を使えば、借りたお金をすぐに相手に返せます。

PayPayユーザー同士で使える「わりかん」
(画像引用元:PayPayを使ってわりかんする

わりかんは送金を便利に使える機能で、複数人の割り勘をスムーズに行うことができます。

わりかん機能でお金を集める流れはこちら。

  1. PayPayアプリホーム画面で「わりかん」を選択
  2. 「わりかんを作成する」をタップ
  3. わりかんのタイトルを入力
  4. ひとりあたりの金額を入力(後から変更可能)
  5. わりかんの参加メンバーを追加(QRコードを読み取る or 携帯番号もしくはPayPay IDを入力)
  6. 「割り勘の内容を決定する」を選択するとわりかんの作成が完了
  7. 「作成したわりかん」のタブから支払い状況を確認できる

複数人に一気に送金依頼を送信し、アプリ上で支払い状況を確認できます。

ただし、わりかん機能は参加者全員がPayPayユーザーでないと利用できません。

1人でもPayPayを利用していない人がいると、わりかん機能が使えないので人数が増えれば増えるほど実用性がなくなっていきます。

公共料金の支払いに使用できる「請求書支払い」

PayPayは、一部地域の公共料金への支払いに利用ができます。

電気代・ガス代・水道代などの固定費は毎月発生するため、PayPayで支払いしてポイントを貯めるのがお得です。

支払いは請求書のバーコードをカメラで読み込みするだけで処理できるので、今までコンビニなどへ振り込みに行っていた人はコンビニに行く手間が解消できます。

PayPayで支払いできる公共料金の一例
  • 東京電力
  • 関西電力
  • 中国電力
  • 九州電力
  • 沖縄電力・北海道ガス
  • 京葉ガス
  • 東京ガス
  • 大阪ガス
  • 広島ガス・さいたま市水道局
  • 東京都水道局
  • 堺市上下水道局
  • 岡山市水道局
  • 北九州市上下水道局
  • 熊本市上下水道局
手軽に資産運用ができる「ボーナス運用」

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ボーナス運用では短期運用向けの「チャレンジコース」と、長期運用向けの「スタンダードコース」から好みのコースを選択できます。

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今後、本格的に投資を始めたい人が、投資の勉強として始めるのにも適しています。

ボーナス運用は、「One Tap BUY」という外部のスマホ証券サービスが運営しています。

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