銀行カードローンを利用してお金を借りることで得られるメリットとデメリットを解説

銀行のカードローンは、生活費の補填や物品の購入など利用目的が自由なローン商品です。

ただし、銀行のカードローンは事業資金には使えませんので、生活費と事業資金が混在しやすい個人事業主やフリーランスは注意が必要です。

多くの人は銀行からお金を借りると聞くと住宅ローンや事業資金の融資など、用意する書類が多く融資の審査が厳しいイメージを持っていると思います。

しかし、銀行のカードローンは消費者金融のカードローンと同じように、利用限度額の範囲内ならいつでも好きな時にATMや振込融資を利用してお金を借りることができます。

例えば、契約した銀行カードローンの限度額が30万円だった場合、30万円全額を借入する必要はなく、限度額の範囲内の2万円だけ借入することもできます。

借入したお金は毎月の返済日までに、銀行カードローンで決められている最低返済額以上の金額をATMや振込、振替で返済を行います。

そのため、銀行カードローンは消費者金融カードローンと同じように、自分の好きな時にお金を借りることができます。

本記事では、おすすめの銀行カードローンの解説と銀行カードローンを利用してお金を借りることで得られるメリットとデメリット、金利や月々の最低返済額なども解説しています。

銀行カードローンは下記のような用途で利用できます
  • 給料日前で生活費のために数万円だけ借入したい
  • 冠婚葬祭で急にお金が必要になった
  • どうしても欲しい商品を買いたいが手持ちがない
  • 急な飲み会でお金が足りない
おすすめの銀行カードローン
ローン商品名銀行名金利融資時間目安

楽天銀行スーパーローン

楽天銀行年1.9~14.5%最短翌日

三菱UFJ銀行カードローン

三菱UFJ銀行年1.8%~年14.6%最短翌日

三井住友銀行カードローン

SMBCグループ年4.0~14.5%最短翌営業日
みずほ銀行カードローン※みずほ銀行年2.0~14.0%最短3日程度※
オリックス銀行カードローンオリックス銀行年1.7~17.8%最短3日から
※普通預金口座開設後に申込スタート

銀行カードローンでお金を借りるメリットとデメリット

銀行カードローンでお金を借りると、どのようなメリットやデメリットがあるのかを詳しく解説していきます。

銀行カードローンでお金を借りるメリットは、銀行カードローンの金利は消費者金融カードローンよりも低金利でお金を借りることできることです。

さらに銀行カードローンはコンビニエンスストアに設置されている、提携コンビニATMでの借り入れや返済の利用手数料が0円に設定されていることが多いのもメリットです。

一方、銀行カードローンのデメリットは無利息期間サービスを実施している銀行が少ないことです。

さらに、銀行カードローンは即日融資に対応していないため、申込当日中にお金を借りることができないこともデメリットです。

銀行カードローンでお金を借りるメリット
  • 消費者金融と比較すると金利が低い
  • コンビニエンスストアのATM手数料が無料の場合が多い
  • 大口の限度額で銀行カードローンと契約できる可能性がある
  • 月々の最低返済額が低い銀行カードローンが多い
銀行カードローンでお金を借りるデメリット
  • 無利息期間サービスを実施している銀行カードローンが少ない
  • 即日融資に対応していない
  • 銀行が取り扱う他のローンに比べると金利が高い
  • 信用情報に傷が付きやすい

銀行カードローンでお金を借りるメリットを詳しく解説

銀行カードローンの金利は消費者金融カードローンの金利よりも低金利でお金を借りることができるので、返済総額が消費者金融カードローンよりも少なくなります。

消費者金融カードローンの金利
消費者金融カードローン銀行グループ下限金利上限金利無利息期間
プロミスSMBCグループ年4.5%年17.8%あり
レイクALSA新生銀行年4.5%年18.0%あり
アイフル年3.0%年18.0%あり
アコム三菱UFJフィナンシャル・グループ年3.0%年18.0%あり
SMBCモビットSMBCグループ年3.0%年18.0%なし
※2021年7月調べ
銀行カードローンの金利
銀行カードローン下限金利上限金利無利息期間
三菱UFJ銀行カードローン
バンクイック
年1.8%年14.6%なし
三井住友銀行カードローン年4.0%年14.5%なし
みずほ銀行カードローン年2.0%年14.0%なし
楽天銀行スーパーローン年1.9%年14.5%なし
オリックス銀行カードローン年1.7%年17.8%なし
auじぶん銀行カードローン
(じぶんローン)
年1.48%通常/17.5%
カードローンau限定割 誰でもコース/17.4%
なし
PayPay銀行カードローン年1.59%年18.0%あり

カードローンには上限金利と下限金利があり、カードローン契約時の限度額によって適用金利が決まります。

例えば、消費者金融の場合なら、年3.0%から利息制限法の条件となる18.0%の範囲が適応されます。

大手消費者金融カードローンは初めてカードローン契約する人の多くは、限度額が10万円に設定されますので適用金利は上限金利の18.0%になります。

一方、銀行カードローンは上限金利が13.5%~18.0%の範囲で決められているため、消費者金融カードローンよりも低金利でお金を借りることができます。

第一章 利息等の制限 (利息の制限)
第一条 金銭を目的とする消費貸借における利息の契約は、その利息が次の各号に掲げる場合に応じ当該各号に定める利率により計算した金額を超えるときは、その超過部分について、無効とする。
一 元本の額が十万円未満の場合 年二割
二 元本の額が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分
三 元本の額が百万円以上の場合 年一割五分

引用元:e-Gov法令検索 利息制限法 より抜粋

カードローンを下限金利で比較せずに上限金利でカードローンを比較しよう

カードローン選びで非常に重要なのが、上限金利で比較するということです。

カードローンの公式ホームページで金利が3.0%~18.0%の表示だった場合、中間程度の8.0%~12.0%くらいでカードローン契約ができると思っている人が多いです。

しかし、初めてカードローン契約する人が適応される金利は、ほとんどが上限金利の18.0%です。

なぜなら、初めてカードローン契約する人には利用実績がないため、カードローン契約できる限度額が10万円~50万円の人の多いからです。

限度額が大きくなるにつれて適用される金利は下がっていきますが、カードローン審査は厳しくなります。

下記表では、銀行カードローンで最低金利が適応されるために必要な限度額を解説しています。

銀行カードローンの下限金利を適応するために必要な限度額
銀行カードローン名適応金利利用限度額
三菱UFJ銀行カードローン
バンクイック
年1.8%~年6.1%400万円超~500万円以下
三井住友銀行カードローン年4.0~4.5%700万円超~800万円以下
みずほ銀行カードローン年2.0%※800万円
楽天銀行スーパーローン年1.9~14.5%10万円~800万円
オリックス銀行カードローン年1.7%700万円超800万円以下
PayPay銀行カードローン年1.59%1,000万円
※2022年7月調べ
※カードローンの利用店でみずほ銀行の住宅ローンを契約中の場合、基準金利から年0.5%金利を引き下げ

上記表のように銀行カードローンの下限金利を利用する場合は大枠の限度額で契約を行う必要があります。

そのため、銀行カードローンの下限金利を適応することは、非常に困難であると考えておきましょう。

さらに、銀行カードローンは2018年の1月に自主規制により貸付額の上限を、年収の2分の1から3分の1まで下げました。

500万円の限度額でカードローン契約したい場合は、前年度の年収が少なくとも1,000万円~1,500万円ほど必要になります。

年収1,000万円~1,500万円ある人が、事業資金に使えない銀行カードローンからお金を借りる理由がありません。

これまでの解説を踏まえた上でカードローンの金利を比較する場合は、上限金利を比較してカードローンを選ぶ必要があります。

下記表に記載している銀行カードローンの中で上限金利14.0%~15.0%のカードローンと契約ができれば、低金利でお金を借りられると考えていいでしょう。

銀行カードローンの金利
銀行カードローン名上限金利無利息期間
三菱UFJ銀行カードローン
バンクイック
年14.6%なし
三井住友銀行カードローン年14.5%なし
みずほ銀行カードローン年14.0%なし
楽天銀行スーパーローン年14.5%なし
オリックス銀行カードローン年17.8%なし
auじぶん銀行カードローン
(じぶんローン)
通常/17.5%
カードローンau限定割 誰でもコース/17.4%
なし
PayPay銀行カードローン年18.0%あり
※2022年7月調べ

銀行カードローンでお金を借りるデメリットを詳しく解説

多くの銀行カードローンは金利が低く設定されているため、無利息期間サービスを実施している銀行が非常に少ないです。

一方、多くの消費者金融カードローンは初じめてカードローン契約する人を対象に、一定期間利息が掛からない無利息期間サービスを実施しています。

無利息期間サービスを実施している消費者金融
消費者金融カードローン無利息期間適応期間
プロミス※130日初回借入日翌日から
レイクALSA最大180日初回契約日翌日から
アイフル30日初回契約日翌日から
アコム30日初回契約日翌日から*2
SMBCモビットなしなし
※1 プロミスはメールアドレスの登録とWeb明細利用の登録が必要
※2 アコムでのご契約がはじめてのお客さま
※2021年7月調べ

カードローンは借入金額に金利をかけ算して、それを日割りで計算して算出された金額を利息として返済するときに支払います。

例えば、年18.0%の金利で10万円を30日間借入した場合、約1,500円の利息が掛かります。

しかし、消費者金融カードローンで無利息期間サービスを使ってお金を借りた場合、30日間は利息が掛からないので、無利息期間に完済すれば元金の10万円の返済だけで済みます。

返済の目処がある程度ついているという人は消費者金融カードローンでお金を借りたほうが、銀行カードローンでお金を借りるよりも返済総額が少なくなる可能性があります。

そのため、銀行カードローンと消費者金融カードローンを比較する場合は、上限金利だけではなく無利息期間サービスがある消費者金融カードローンも比較をしましょう。

銀行カードローンは即日融資に対応していないため融資は早くても翌営業日

銀行カードローンは即日融資に対応していないため、申込当日にお金を借りることができません。

なぜなら、銀行カードローンは2018年の1月から自主規制を行っており、カードローンの審査が厳しくなったからです。

銀行カードローンの審査の過程で全国銀行協会が預金保険機構を介して警察庁のデータベースへアクセスし、申込者に反社会的勢力との繋がりや犯罪歴などの問題がないかを調べます。

警察庁のデータベースの審査結果が分かるまで最短でも翌営業日になるため、銀行カードローンは即日融資を行うことができないのです。

参考:全国銀行協会│ニュース&トピックス│平成30年1月4日公開記事

一方、消費者金融カードローンは即日融資に対応しており、申し込みから借入まで最短20分から1時間程度なので申込当日中にお金を借りることができます。

消費者金融カードローン審査時間目安初回融資時間目安無利息期間
プロミス最短3分 ※3最短3分 ※330日
レイクALSA最短15秒最短1時間最大180日(借入額5万円まで)
アイフル最短20分 ※2最短1時間30日
SMBCモビット最短30分最短即日融資なし
アコム最短20分 ※3申し込みから借り入れまで最短20分 ※330日
調査日 2021年7月
各社営業時間外は審査なし
※1 事前審査結果表示
※1 事前審査結果の確認後、本審査が必要
※1 新規契約のご融資上限は、本審査により決定となります。
※2 申込状況によってはご希望に添いかねます。
※3 お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。

即日融資に対応している消費者金融カードローンは無利息期間サービスを利用することで、申込当日にお金が借りられますし一定期間利息も掛かりません。

そのため、今すぐお金が必要でカードローン契約を急いでいるという人は、銀行カードローンよりも消費者金融カードローンを選びましょう。

おすすめの銀行カードローン3選

楽天銀行スーパーローンは抜群の知名度で利用者が多い

借入限度額実質年率WEB申込融資時間目安
10万円~800万円年1.9~14.5%対応最短翌日
無利息期間口座開設パート・アルバイトスマホATM取引
不要利用可
楽天銀行スーパーローンの魅力
  • 楽天会員はカードローン審査が優遇される※
  • ネットバンクならではの低金利
  • 新規入会特典で1,000楽天ポイントプレゼント
  • カードローン申込から契約までスマートフォンだけで完結

※必ずしもすべての楽天会員が審査の優遇を受けられるとは限りません。

楽天銀行スーパーローンは、ネットバンクとして知名度が高い楽天銀行が取り扱っている銀行カードローンです。

楽天銀行スーパーローンの上限金利は14.5%なので、消費者金融カードローンよりも低金利でお金を借りることができるのがメリットです。

楽天銀行スーパーローンはスマートフォンだけで申し込みから融資までが完結しますので、最短翌営業日にはお金を借りることができます。

そのため、楽天銀行スーパーローンは、カードローン契約を急いでいる人にもメリットがある銀行カードローンです。

事業資金には使えませんが、楽天銀行スーパーローンで借りたお金の利用目的は原則自由なので、幅広い用途で借入金を利用することができます。

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三菱UFJ銀行カードローン バンクイックはメガバンクの安心感が人気

借入限度額実質年率WEB申込融資時間目安
10万円~500万円年1.8%~年14.6%対応最短翌営業日
無利息期間口座開設パート・アルバイトスマホATM取引
不要利用可
バンクイックの魅力
  • 口座開設不要で三菱UFJ銀行の口座を持っていない人でも申込できる
  • カードローンの審査回答は最短即日
  • 三菱UFJ銀行ATMと提携コンビニATMでの借り入れや返済の利用手数料が無料
  • 月々の最低返済額は1,000円から

メガバンクの三菱UFJ銀行が取り扱っているカードローンのバンクイックは、大手の銀行カードローンという安心感からバンクイックを利用する人が多い人気の銀行カードローンです。

バンクイックのカードはキャッシュカードとは別に発行されるので、三菱UFJ銀行の普通預金口座は不要です。

バンクイックは土日祝日、年末年始を除けばカードローン申込完了後、すぐに審査を行ってもらえますので銀行カードローンの中では審査が早く審査結果の回答は最短即日です。

バンクイックで借入や返済する方法は、三菱UFJ銀行直営のATMか提携コンビニATMを利用する方法になります。

さらに、三菱UFJ銀行ATMと提携コンビニATMでの借り入れや返済の利用手数料が無料です。

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三井住友銀行カードローンの最低返済額は月2,000円からで返済サポートも充実している

借入限度額実質年率WEB申込融資時間目安
10万円~800万円年4.0~14.5%対応最短翌営業日
無利息期間口座開設パート・アルバイトスマホATM取引
不要利用可
三井住友銀行カードローンの魅力
  • 口座開設不要なので三井住友銀行の口座を持っていない人でも申込できる
  • カードローンの審査回答は最短翌営業日
  • 審査完了後にローン契約機へ行くことでカードの受け取りができる
  • コンビニエンスストアに設置されている提携コンビニATMでの借入や返済の利用手数料が無料
  • 最低返済額は月2,000円から
  • 返済が難しい場合はカードローンプラザで相談ができます

三井住友銀行カードローンは三井住友銀行の口座を持っている人は、キャッシュカードにローン機能を付けることが出来るため、キャッシュカードをカードローンとして使うことができます。

一方、三井住友銀行の普通預金口座を持っていない人は、三井住友銀行カードローンのカードが発行されます。

三井住友銀行カードローンは申込条件が低く、満20歳以上で69歳以下の人で安定した収入があればカードローン契約ができます。

そのため、パートやアルバイト、年金受給者でも三井住友銀行カードローンと契約できるため、幅広い層の人が申し込める銀行カードローンです。

さらに、三井住友銀行カードローンの審査結果の回答は最短翌営業日なので、銀行カードローンの中では比較的カードローン審査は早いほうです。

その他にも、三井住友銀行のATMやコンビニエンスストアに設置されている提携コンビニATMでの借入や返済の利用手数料が無料です。

公式 今すぐ申し込みはこちら

銀行カードローン月々の最低返済額についての注意事項

銀行カードローンの返済で注意しなければならないのは、銀行カードローンは月々の最低返済額が低く設定されているという点です。

なぜなら、返済金額が低い銀行カードローンは元金がなかなか減らないため返済期間が長くなり、利息を払い続けることになるので返済総額が大きくなることがあるからです。

完済までの返済期間によっては金利が高い消費者金融カードローンのほうが、低金利の銀行カードローンよりも返済総額が少なかったという場合あります。

銀行カードローンは最低返済額が低く設定されているため、消費者金融カードローンよりも月々の返済負担が減りますので余裕があるときに多めに返済することを心がけましょう。

銀行カードローン月々の最低返済額
カードローン名称10万円の返済額20万円の返済額
三菱UFJ銀行カードローン
バンクイック
1,000円(※1)2,000円(※1)
三井住友銀行カードローン2,000円4,000円
みずほ銀行カードローン2,000円2,000円
楽天銀行スーパーローン2,000円5,000円
オリックス銀行カードローン3,000円(※2)6,000円(※2)
(※1)年8.1%以下で契約した場合
(※2)2020年3月24日以降に申込した方